う飄々(仮)

いうてまじめやで。

「風立ちぬ」はもう見ましたか。

「風立ちぬ」はもう見ましたか。とてもかなしい話でしたね。飛行機を作るということはどういうことなのか、最後まで描かれていました。 「生きねば」という言葉が表わすものは何でしょうか。美しい何かを作らねば、ということでしょうか。一生懸命にできるこ…

下手の横好き好きになろうよ

他人により高く評価されるための方法として、大きくわけて2パターンのやり方がある。 ひとつはクオリティアップ、もうひとつは好感度アップだ。 やり方が2つあるということは、どっちの方がより効果的でお手軽かということが考えられていい。 なんとなくいろ…

もしもローラが正義のヒーローだったら

「ガッチャマンクラウズ」というアニメがたいそう面白いらしいと聞いて見てみた。(日テレオンデマンドで8月31日まで無料視聴できるとのことです) ガッチャマンクラウズ | 日テレオンデマンド たしかに面白かった。対立軸がはっきりしているからエンタメと…

ゴッド・ブレス・おっさん

God Bless America - Official Trailer [HD] - YouTube 「ゴッド・ブレス・アメリカ」という映画をみた。 世の中に絶望したオッサンが女子高生といっしょにムカつく奴らを殺して回るという、いかにもバカっぽい映画だ。予告からして来るとこまで来た感があっ…

プランB 最高傑作!

「ワールドウォーZ」を見てきた。たいへんな映画だと思った。緊迫感の出し方がすごい。 ゾンビ映画だと認識して見に行ったから、急転直下のゾンビ展開にもすんなり入り込めた。知らずに見に行っていたら、もしかすると、え?え?となって、何これ…、とか思っ…

お前の夢のなかに、だ!

「パプリカで全部やってる。」 パプリカ。久しぶりに見てかなり痛切にそう感じた。 今敏監督のアニメ映画「パプリカ」は、夢の話だ。 夢の話といえば、この夏公開のジブリ映画「風立ちぬ」がそうで、自分はそこに「夢」と「落下感覚」をつよく感じた。夢とい…

自分を諦めたら、世界を諦めるのと同じだよ

トーマス・マンの短篇のなかに、普段よりも多めに自分というものを見出した。 いま、トーマス・マンの短篇に自分を見出したことは、かつて自分が何か読んだとき、いまのいまからすれば過去ではあるが、当時としてのいま、その当時の自分というものを見出した…

色彩検定11級

やれやれ。 僕は電話がかかってくるちょうど5分前に、読み終わった本を本棚に戻し、そうつぶやいた。 どうもこんにちは。まだまだ猛暑が続きますが、体調など崩されませんよう気をつけましょう。具体的にはエアコンの電源をオンにしましょう。 さて、先日の…

魔の山にのぼる道の途中で

このあいだトーマス・マンを見つけた。 『トニオ・クレエゲル』という岩波文庫の本を読んで、自分自身のテーマとの重なり方にたまげた。 あんまり驚いたものだから半年を残して「2013年の一冊」に決めてしまった。『ヴェニスに死す』も面白かったし、トーマ…

丁寧(ていねい)ということ

僕は字を書くのが苦手だった。どうしても上手い字を書けないで遺憾だった。 よく、「綺麗に書こうとしなくていいから丁寧に書きなさい」と言われた。でもそんなの嘘だと思った。女の子の好みを聞かれて、「性格いい子」と答える男の子のような論理だと思った…

チェブラーシカの「これは」と思うところ

チェブラーシカは世界中で人気のキャラクターである。外見のかわいさが受けて日本でもムーブメントが起こった。「かわいい文化」先進国ともいえる日本でもグッズの売れ行きが目立ったことからもその大きなポテンシャルの一端は垣間見える。 チェブラーシカは…

風立ちぬの印象的だったシーン

「風立ちぬ」を観た。ネタバレ無しに感想を書くような器用な真似は、できなくもないけど面倒なのでネタバレに配慮せず書く。とはいえ、ネタバレしてどうこうというような物語展開でもないので、あまり気にしないでいいと思う。未見でこの文章を読んでも要領…

落下と飛行

真夏にこんなこと言うのも何なのだが、スキーの醍醐味といえば、何だろうか。 僕はスキーの醍醐味とは、直滑降だと思う。人によってはターンだとか、リフトを上っていく間に足をぶらぶらさせることだとか、スキーの楽しみについていろいろ思うところがあるだ…

本当のことを言おうか!

大江健三郎の『万延元年のフットボール』を読み終った。 同時並行で『百年の孤独』を読んでいて、なんとなく共通点がありそうだと、お互いの本の読み始めの時期には思っていた。両方とも1967年に書かれた作品であるというところに気がついて、これもしかワン…

図書館的人生

「まとめ*図書館的人生㊤」をDVDで観た。 脚本がおもしろい。 だれだったか俳優が、脚本がおもしろいと役者はむずかしいと言っていたけど、それがずばり当てはまる脚本だと思う。 その俳優が言うには、読んだ時点で面白かったら、もしそれを演じてお客が笑…

抜けるような暑さ

『百年の孤独』を夢中になって読んだ。 ガルシア=マルケスの代表作。中南米の空気感としか言えないような独特のものがあるような気がするけど、気のせいでしょうか。なんとなく気だるいのは暑さのせい? ガルシア=マルケスは一番はじめに「この人は死にます…

他人のこと

夏目漱石の短編に『二百十日』という作品がある。 二百十日? 二百十日(にひゃくとおか)は、雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として210日目、つまり、立春の209日後の日である。 21世紀初頭の現在は平年なら9月1日、閏年なら8月31日である。数十年…

惡の華麗なるギャツビー

映画の日ということで「華麗なるギャツビー」を見に行った。 初めて映画館で予告を見て以来(たしか2月とかその辺りだったと記憶)ずっと期待してきたんだけど、劇場公開からタイミングが合わず、ようやく見に行くことができた。 僕がフォローしているネット…

ふはふは

俺もとうとう文体ということを意識するようになった。文体というと=書き言葉のようなイメージがあるけど、僕が今ここで言う文体というのはもう少し広く、話し言葉や話す時の視線の置き方手足のばたつかせ方のことである。もっと適当な単語があるかもしれな…

6月に見た映画など

いやあ。 最近いそがしいそがしなあ。ブログ書く暇もない。…ほどではもちろんないけど、なんとなく書きたいような気持ちにならなかった、ここ暫く。 いそがしいそがしとか言いながらも映画はいくつか見てました。メモ兼ねておもしろかった順に並べてみるとす…

ソフトリー・ソフトリー

ブラッド・ピット主演のクライム・サスペンス「ジャッキー・コーガン」を見た。 邦題がジャッキーコーガンに改変されているのはどういうつもりなのかわからないけれど、原題は「Killing Them Softly」キリングゼムソフトリー。ソフトに殺す、ってことになる…

1 2、 ジャンゴー!

クエンティン・タランティーノ監督の新作映画『ジャンゴ 繋がれざる者』、サントラの全曲フル試聴実施中 http://amass.jp/15341 前回の映画の日に見に行った『ジャンゴ』はとってもよかった。期待通りの出来だった。 こういう勧善懲悪というか、見せ方として…

頭のいい人が好き、という話

自称頭のいい人(口に出して自称はしてない)の主語が「バカは」とか「頭のわるい人は」とかばっかりになってしまうのは仕方のないことなのかな。 「頭のいい僕は」なんていう主語を使おうものなら、それこそバカ丸出しになっちゃうものな。 でも僕はそういう…

自己紹介と書評、引用

書評というのは人物が出る。 本を紹介するということは、その本を紹介する人自身を紹介することに近い。 もしかすると本の紹介というのは、自己紹介よりも、人物のことがよくわかるものかもしれない。書評をした人が、いま何に興味があるのかということがダ…

ゼロダークサーティ、どうして見に行った

「ゼロダークサーティ」を見てきた。 2時間半という上映時間の長さを忘れるような緊張感ある映画だった。チャプターごとに見出しがついていて構成はテレビドラマ的なので、メリハリがきいて緊張感も持続させやすかった。 まず印象を言うとザラザラした世界に…

平和バカ、fool & pease

「ニュータウンの青春」という映画は誠実にバカと向き合っていた。ぼくはバカが好きだから、それを見てとても気分を良くした。笑わせてくれるシーンは、いい塩梅でバカのバカたる特徴を切り取ることで成り立っていたので、安心して笑うことができる種類の笑…

僕は高校生だった、(ry

「桐島、部活やめるってよ」というすばらしい映画がある。 劇場公開中には、ツイッターでも「桐島」で検索すると絶賛コメントがたくさん出て、「ぜひ高校生に見てほしい」というコメントがいくつか目に入った。 でも僕は「そうかあ?」と思った。 高校生には…

強度と、いうこと

最近気になっているよくわからない基準がある。「強度」という基準だ。 人生をバトルだと思っているのか知らないが、強度にこだわるのに何の躊躇いもない言説をネットで多く見る。 コミュニケーション弱者/コミュニケーション強者 情報弱者/情報強者 とい…

バカな、あまりにバカな

答えを持っていてそれを何とか伝えようと努力しているように見える人がいる。そういう人を見るとほんとうに不思議だと思う。実際はどうなのかわからないけど、そういうのがすごくうらやましいと思うこともある。そういう人もそういう人なりに伝えるための努…

それから、

夏目漱石という作家について、この記事では、客観的にそのすばらしさを書く。 まず、何と言っても一番わかりやすい漱石のすばらしさは「顔」だ。 これなどは完璧なショットで、ほとんど奇跡といってもいいほどの出来だ。 よく、イケメン文豪として引き合いに…