う飄々(仮)

いうてまじめやで。

6月に見た映画など

いやあ。

最近いそがしいそがしなあ。ブログ書く暇もない。…ほどではもちろんないけど、なんとなく書きたいような気持ちにならなかった、ここ暫く。

 

いそがしいそがしとか言いながらも映画はいくつか見てました。メモ兼ねておもしろかった順に並べてみるとする。

 

・きっと、うまくいく

・探偵はBARにいる2

・中学生円山

・はじまりのみち

 

あれあれ?こんなもんか。もっと見た気がしたけど全然見に行ってねえなあ。

このなかではもうブッチ切りで「きっと、うまくいく」が面白かった。「はじまりのみち」は期待して見に行ったら死ぬかと思うぐらい退屈でびっくりしてしまった。あとの2つはまあまあ。

 

劇場で見たのはこんだけだけど、今月は小津安二郎の映画を時系列順に通しでほぼ全部見たりしてました。で、あと2,3作で見終わるとこまできたんだけど、

 

小津安二郎、すっげーのな。

東京物語も見返したけど、マジこれ入神の域だ。

 

東京物語のほかにとくに好きなのを挙げておくと、

 

・晩春

・宗方姉妹

麦秋

・東京暮色

 

あたりかな。今は。

生れてはみたけれどとお早ようのイサムちゃんなんかは、逆に無邪気だとはいえないぐらいかわいいし、カラー作品では彼岸花、あの差し色の赤の鮮やかさといったらもう、代助じゃなくても目が回るんじゃねえかって思うほど。

 

なかでも東京暮色は問題作というか、小津安二郎の冷酷なところがつまびらかに顕れてる。

クライマックスでの陽気/シリアスのサンドイッチがすごい。

最終的に1つの画面のなかで、陽気なのとシリアスなのが交じり合わず、はっきりとしたコントラストを描いているのを目の当たりにして、慄えてしまった。

モチロン尊敬のまなざし〜なんだけど、畏敬も畏敬、もはや怖気に近い慄えでした。

あんな映画みたことない。なんていうかふたつの意味で白黒映画って感じ。

 

伝え聞くところによると小津安二郎の映画の作り込みは半端じゃなかったらしい。

監督の意図がはっきり見える映画が自分は好きなんだと再確認した。コーエン兄弟しかり。計算ずくでどこまでも行ってほしい欲求が強いとみえる。

 

あと役者みんなすごい。原節子も最高なんだけど、自分は笠智衆にノックアウトされました。完全な俳優っているんだなと思った。完全っていうのはテイクを重ねることができる映画ならではだけど、映画俳優には完全があり得るってことを知った。監督しだいでは。

 

あとは、映画ではないけれど演劇も見に行ったりしました。

地元の演劇祭からでっかいホールの高っかいチケットの公演までいろいろ。

 

そんななか、イキウメという劇団の「獣の柱」という作品がビッグバイブレーション。短くうすい観劇人生ではあるけど、生涯一の作品になりました。

 

 

と、いうことで6月の三大バイブレーションは、

 

・きっと、うまくいく(映画・劇場公開)

・東京暮色(映画・DVD鑑賞)

・獣の柱(演劇・最前列A-7)

 

という結果になりました。

 

 

ああそうそう、それから、あまちゃん最高。

朝起きるのがちょっと楽しいって何時ぶりだろう? 完全に毎日の元気の素になってる。今週から東京編のスタートだし、チェックしてなかった人でも見るようにするといいと思います。じぇひ!